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ピリオドはある日突然に・・・

2005/10/01 13:00

稽留流産体験記
*これは過去に経験した流産体験記です。


結果から言うと--7週で心拍停止の稽流(けいりゅう)流産でした。


3回目の体外受精でようやく妊娠反応。
タイノウ確認→心拍確認、母子手帳ゲットと、ここまではいたって順調でした。
心拍が確認できた頃から、早くもつわりが始まり、
仕事に支障も出てきそうだったので、職場には早々に妊娠報告をしました。

妊娠報告したのは、スーさん35歳の誕生日。
みんなから「おめでとう」と言われ、
あぁ、自分はなんてシアワセなんだろうと、心の底から喜びをかみしめました。

けれど、シアワセのピリオドはある日突然やってきました。

朝、トイレに行くと茶色っぽい出血が・・・。
筋腫があるため、出血しても心配ないと先生から言われていましたが、
さすがに不安になって、すぐに病院に行きました。

ダイジョウブ、ダイジョウブ・・・
心拍が確認できれば流産の可能性もグーンと低くなるっていうし・・・


けれど、超音波画像は真実を私につきつけました。
先生は何も言いませんでした。

再び診察室に呼ばれ、最後通告。
「超音波、わかったよね・・・。心拍が消えている。大変残念ですが、流産です」

その後のことはよく覚えていません。
ただ、1週間後にソウハの手術をすること、
もしそれまでに塊が出てくれば、手術の必要はないと言われ、
手術承諾書を手渡されました。

家に帰ってきて、最近はじめたダンナとの交換日記
(残業で帰りが遅いため、その日の様子を書き記したもの)を目にしたとたん、
初めて涙が溢れ出て、一人声を上げて泣きました。

悲しい雨の日の午後でした。


手術までの1週間はとてもつらかったです。
赤ちゃんはもうお腹の中で死んでいるのに、相変わらず続くつわり。
吐くたびに、むなしさがこみ上げてきて、早く自分も赤ちゃんも解放してあげたいと願いました。

1週間後、結局少量の出血はあったものの特に変化はなく、再び病院へ。
念のため、もう一度心拍や大きさを確認しましたが、前回と一緒・・・
というか、赤ちゃんはうなだれたような格好になっていました。

子宮口を広げるためラミナリアを挿入し、翌日手術。
悲しいかな、もう一人、私と同じ境遇の方がいました。
新しい命を宿そうと頑張っている病院で、こんなつらい現実があるなんて--。

手術は全身麻酔で15分ほど。
起きたらもうすべて終わっているんだろうな・・・と思いながらベッドに横たわりましたが、
なんと途中で麻酔が切れてしまいました(もともと麻酔が効きにくい体質のよう)。
「あともう少しだから」という先生の声。痛くて悲しかったな・・・。

次に目が覚めたとき、つわりはウソのように無くなっていました。

手術後、母が心配してかけつけてくれました。母も、流産経験者。
なるべく明るく振舞おうとしてくれているのがわかりました。
そんな母に、随分救われた・・・。

その後、近くのお寺で水子供養をしてもらいました。
お地蔵さんを買って、お供えするだけの簡単なものでしたが、
そのお地蔵さんの多さ、お供えしてあるオモチャやお菓子を目にしたとたん、
いてもたってもいられない気持ちになってしまいました。

産まれてこれなかった命がこんなにたくさんあるなんて・・・
こんなにたくさんの人が、私と同じ悲しい体験をしているなんて・・・


前回の子宮外妊娠ではまったく味わうことがありませんでしたが、
このとき初めて、流産のつらさを実感したような気がします。

産まれてこれなかった私たち夫婦二人の赤ちゃんに
改めて、さようならをしました。

*手術後、細胞を病理検査に出しましたが、流産の原因は結局わかりませんでした。
 また、手術後3日間ほどはわりと多めの出血が続き、微熱と貧血がありました。
 会社は病欠扱いで、傷病手当金を充当。また生命保険からの保険金も下りました。
 手術自体は健康保険対象のため、1万円とかからなかったです。


約1週間後、私は職場復帰をしました。
同僚も友人も、以前と同じように接してくれましたが、
とても気を遣ってくれていたと思います。

そしてそれから約2ヵ月後、ぽっかりと空いた心の隙間を埋めるかのように、
我が家に新しい家族がやってきました。

それは、愛犬りんちゃん
夫婦二人とワンコの新しい生活が始まりました。

流産したことを早く忘れたくて必死だったのかもしれません。
でも、りんちゃんは、私たちの生活に笑顔をもたらしてくれました。
そして私たち夫婦は、また前を向いて歩き始めました。


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テーマ : 不妊 - ジャンル : 結婚・家庭生活

稽留流産体験記  | コメント : 6

コメント

勇気をもらいました。

過去記事へのコメント、失礼します。。
突然ですが・・

せっかくスーさんにも応援していただいたのに、今回私は残念なことになりました。
明日診察予定だったところ、カレが早退して付き添ってくれるということで、今日病院へ行き、最終診断となりました。稽留流産でした。
つい先程の話なので、こういう報告は、もうちょっと冷静になってからの方がいいかとも思いましたが、
これまでスーさん&スーさんブログに(もちろん、りんちゃんも)たくさんの勇気、元気をもらったので、ご報告も兼ね、お礼が言いたくて・・。
不安な日々、本当に励ましてもらいました。
ありがとうございました。
スーさんに習って、私も前向きに過ごしていこうと思います。
赤ちゃんって、ホントに奇跡なんですね。
プレママではなくなったけど、これからもこちらのブログにお邪魔してもいいですか?
プレママトレーニング、させてください☆

| 2006/10/06 |  19:43 | 姫子 #- |  URL | 編集 |

姫子さんへ

今はどんななぐさめの言葉も気遣いも、つらく感じてしまっているのではないでしょうか。
私の場合は、母と夫以外からの「もう大丈夫?」「あんまり無理しないでね」という言葉が返ってつらくて、しばらく人に会うのが正直嫌でした。

ぽっかり空いてしまった心はそんなにすぐには埋まらないかもしれません。
でも無理に忘れる必要はないし、ゆっくりゆっくり時間をかけて、ほんのちょっとの時間だけど自分たち夫婦に宿ってくれた我が子のことをいとおしく思う時間を大切にしてくださいね。

我が家には生まれてこれなかった二人のベビちゃんのために寝室にお人形が飾ってあるのですが、姫子さんご夫婦のベビちゃんの分も一緒にお祈りします。

これからもまたいろいろお話できればと思っていますので、こちらにも遊びに来てくださいね。

| 2006/10/08 |  09:47 | スーさん #erGhW.Bo |  URL | 編集 |

励まされました

私はつい1週間前に稽留流産と診断され、2日前に手術を受けた者です。  このブログにとても励まされました。    
稽留流産と診断され、泣いてばかり、流産サイトばかり見て自分を追い込んで数日間過ごしました。その中で見つけたのがこのブログです。・・・過去の記事へのコメントですいません。
初めて流産を経験しました。とても悲しく、何を話しても涙がぽろぽろと流れました。心音を確認しても、こんなことが起こりえるのかとなかなか自分におきたことがのみ込められませんでした。でも、手術が終われば私も、死んでしまった赤ちゃんも楽になるのかと思っていました。
手術が終わってみると、悲しさは少し軽減したものの心にぽっかりと空いてしまったスペースの大きいこと。やっぱり、悲しいです・・・。でもスーさんの妊娠への道のり、しょーたんの誕生・成長を読ませていただいてとても心が晴れていくのを感じます。
前向きに・・・難しいけれど、時間はかかるけれど自分なりに頑張りたいと思います。思えました!・・・実は今日、職場の同僚が私の2日後の復帰を前に会いに来てくれたのです。嬉しかったのですが、やはり、とても疲れてしまい、眠れず、ブログを最初から拝見してしまいました。
焦ってはいけないのは自分でもわかっていますが、また私のもとに赤ちゃんが来てくれるような予感がします。でも、ポッカリ大きな穴は空いています・・・現にコブクロのCDをずーっと聴きながら夜中にPCに向かっているので(病的?)
小さな命が無事に生まれてくるのは、本当に奇跡ですね。実感です。今回の出来事を自分の人生の糧にできればと願い・・・
3歳の娘とのふれあいを通し、家族の支えのもと、今度は良い報告をコメントで送れるように頑張りますね。時々、ブログで更なる勇気をもらいながら・・
☆今後も読ませていただきます!☆


 

| 2008/03/31 |  01:46 | まおママ #- |  URL | 編集 |

まおママさんへ

ご訪問&コメントありがとうございます。

つらいご経験をされたばかりなんですね。私も、今でも手術した日のことはハッキリと覚えています。
悲しさというより、虚無感とでもいいましょうか。。手術の直後は涙すら出ませんでした。
周囲から「大丈夫?」と聞かれるのが一番つらかったです。(だって、体は大丈夫だけど、心は全然大丈夫じゃないから・・)

このブログは妊娠中に始めたものなのですが、どちらかというと、私の過去の流産や不妊治療の経験を残したい、自分もつらかったときネットで励まされたり、貴重な情報を得ることができたので、その恩返しをしたい、という思いで始めました。
結果的に、流産・不妊治療・妊娠・子育てと何でもありのブログになってしまい、「でもこれが私のすべてだから!」と思う反面、読まれる方によっては、不快な思いをされるのでは・・・と、最近思うようになっていたのです。
ですから、まおママさんからのコメントがとっても嬉しかったです。こちらこそ、ありがとうございます。
つたない文章ですが、これからも、少しでもお力になれればと思います。

| 2008/04/01 |  20:57 | スーさん #erGhW.Bo |  URL | 編集 |

読ませていただきました

貴重な体験をされたのですね

読んでいるうちに感情がこみあげてきて 涙しそうになりました
私も現在病院の待ち時間の間にこうしていろいろ読ませて頂いてますが
不安でたまりません

いちど中絶もしているので
いたたまれない気持ちでいっぱいです
無事に赤ちゃんができることだけを
毎日毎日
祈りつづけています

いつか赤ちゃんと出逢える日がお互いに来たらと

| 2009/01/14 |  14:07 | ぁち #- |  URL | 編集 |

No title

ぁちさん
コメントありがとうございます。
お返事が遅れてしまってスミマセン。
病院の待ち時間・・・長いですよね。
いろいろ考えてしまいますよね。。
私は、治療の結果、子供を授かることができました。
でも、苦しかったあの日々は忘れることができません。
決してマイナスではなかったことも、付け加えておきます。
ぁちさんにも、いつかそんな日が訪れますように。
心から祈っています。

| 2009/02/12 |  01:29 | スーさん #erGhW.Bo |  URL | 編集 |

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